検索対象:     
報告書番号:
※ 半角英数字
 年 ~ 
 年
検索結果: 21 件中 1件目~20件目を表示

発表形式

Initialising ...

選択項目を絞り込む

掲載資料名

Initialising ...

発表会議名

Initialising ...

筆頭著者名

Initialising ...

キーワード

Initialising ...

使用言語

Initialising ...

発行年

Initialising ...

開催年

Initialising ...

選択した検索結果をダウンロード

論文

Heat transport analysis in a district heating system applying waste heat from GTHTR300, a commercial design of high-temperature gas-cooled reactor

笠原 清司; 村田 哲也*; 上地 優; 寺田 敦彦; Yan, X.; 稲垣 嘉之; 森 治嗣*

Mechanical Engineering Journal (Internet), 3(3), p.15-00616_1 - 15-00616_16, 2016/06

熱電併給高温ガス炉GTHTR300の廃熱を利用した地域暖房・路面融雪システムの解析を行った。熱利用地域には豪雪地帯である札幌と石狩を想定した。GTHTR300と熱利用地域間で熱水を循環させる給熱配管、給熱配管から地域内の熱供給配管へ熱を伝える熱交換器、地域内の熱供給配管のモデル化による熱輸送解析を行った。給熱配管としては、二重管の方が単管と比べて熱ロスや埋設のための掘削面積が小さい点で有利であったものの、配管コストの不利を補うほどではなかった。年間で最大となる1月の熱需要をまかなうためには520-529MWの熱が必要となり、この時GTHTR300は3基、給熱配管は6ループ、熱交換器(長さ約90m)と地域熱供給配管は3,450基必要となった。地域熱供給配管における熱ロスが全ロスの80%-90%を占め、断熱材が全建設コストの90%以上に上ったため、経済的な熱供給を行うためには断熱層厚さや断熱性能の最適化が必要である。

論文

Temporal variation of density fluctuation and transport in reversed shear plasmas on JT-60U

竹永 秀信; 大山 直幸; Bruskin, L. G.*; 間瀬 淳*; 滝塚 知典; 藤田 隆明

Plasma Physics and Controlled Fusion, 48(5A), p.A401 - A408, 2006/05

 被引用回数:6 パーセンタイル:21.5(Physics, Fluids & Plasmas)

JT-60Uの負磁気シアプラズマにおいて、ペレット入射や電子サイクロトロン入射等の外部摂動を与えた場合に、閉じ込め性能のさらなる改善が観測されている。本発表では、その時の密度揺動と粒子輸送,イオン・電子熱輸送の変化について報告する。強い内部輸送障壁を形成した後にペレットを入射した放電では、内部輸送障壁での密度揺動レベルの顕著な減少が観測された。この時の粒子・熱バランス解析結果は、粒子輸送とイオン熱輸送は低下しているが、電子熱輸送は低下していないことを示している。一方、電子サイクロトロン入射時には、密度揺動レベルの低下を伴わない閉じ込め改善が観測されている。この時、粒子輸送とイオン熱輸送は変化しないが、電子熱輸送が低下することが観測されている。上記結果は、測定された密度揺動は粒子輸送・イオン輸送には強く関連しているが、電子熱輸送との関連は弱いことを示している。この結果は、粒子輸送・イオン熱輸送と電子熱輸送が、異なる空間スケールを持つ揺動で支配されていることを示唆している。さらに、電子サイクロトロン入射時に密度揺動が減少した放電もあり、その時の輸送特性についても報告する。

報告書

Design of micro-fission chambers for ITER low power operations

西谷 健夫; 山内 通則*; 泉 幹雄*; 草間 義紀

JAERI-Tech 2005-047, 34 Pages, 2005/09

JAERI-Tech-2005-047.pdf:6.75MB

ITERにおいてマイクロフィッションチェンバーは核融合出力を測定する重要な計測装置の一つである。マイクロフィッションチェンバーは真空容器内に取り付けられるため、高真空及び高温環境下で動作する必要がある。また核発熱とその除熱方法も考慮する必要がある。これまで、ITERの高出力運転用のマイクロフィッションチェンバーの設計開発を行ってきたが、今回は低出力運転用のマイクロフィッションチェンバーの設計を実施した。検出器は狭いギャップ内に取り付ける必要性から、全酸化ウラン量を1gになるようにマイクロフィッションチェンバーを並べて1つの検出器とする方式を提案した。12mm径と6mm径の2種類のマイクロフィッションチェンバーを基本要素とする、束型検出器を設計した。核発熱はMCNPコードによって評価した。熱輸送解析の結果、真空容器への熱伝達のみで検出器温度は250$$^{circ}$$C以下にできることを明らかにした。

論文

Transient electron heat transport and reduced density fluctuation after pellet injection in JT-60U reversed shear plasmas

竹永 秀信; 大山 直幸; 諫山 明彦; 稲垣 滋*; 滝塚 知典; 藤田 隆明; 三浦 幸俊

Europhysics Conference Abstracts (CD-ROM), 29C, 4 Pages, 2005/00

強い内部輸送障壁(ITB)を有するJT-60Uの負磁気シアプラズマにおいて、ペレットを入射した直後に、密度揺動の低下を示す反射計スペクトルの変化を得るとともに、中心密度や蓄積エネルギーの増加が観測された。ペレット入射前後での粒子及びパワーバランス解析では、実効的粒子拡散係数とイオン熱拡散係数の低下が観測されたが、電子熱拡散係数の低下は観測されなかった。密度揺動と電子系熱輸送の関係を明らかにするために、ペレット入射から20msまでの過渡輸送解析を行った。ペレットの侵入位置はITBの外側(r/a=0.8近傍)であり、ペレット溶発によるコールドパルスがITB領域に到達した後に、反射計スペクトルが変化している。コールドパルスの伝搬による電子温度の時間変化を説明するためには、反射層近傍の内側ITB領域で熱拡散係数が減少、外側ITB領域で増加させる必要があることを明らかにした。内側ITB領域での熱拡散係数減少の時間スケールは、反射計スペクトル変化の時間スケールより緩やかであり、電子温度分布の変化の時間スケールと同程度である。この結果は、電子温度分布がペレット入射前と同程度に回復した時刻でのパワーバランス解析と矛盾しない。このことは、電子系の熱輸送が測定された波数領域の密度揺動と直接的に関連していないことを示していると思われる。

論文

Stiff temperature profiles in JT-60U ELMy H-mode plasmas

Mikkelsen, D. R.*; 白井 浩; 浦野 創*; 滝塚 知典; 鎌田 裕; 波多江 仰紀; 小出 芳彦; 朝倉 伸幸; 藤田 隆明; 福田 武司*; et al.

Nuclear Fusion, 43(1), p.30 - 39, 2003/01

 被引用回数:28 パーセンタイル:64.08(Physics, Fluids & Plasmas)

熱輸送の「硬直性」(中心温度と周辺温度の関連性の強さ)が、一連の厳選したJT-60UのELMy Hモードプラズマによって研究され、測定された温度が幾つかの輸送モデルの予測値と比較された。ペデスタル温度一定での加熱パワースキャン,加熱パワー一定でのペデスタル温度スキャン,中心加熱・周辺加熱での比較を行った。輸送モデルを用いた温度分布の予測計算と実験データとの比較を行った結果、RLWB(Rebut-Lallia-Watkins-Boucher)モデル及びIFS/PPPLモデルの計算値は$$r$$$$sim$$0.3$$a$$より外側の領域において実験値と一致したが、MM(Multimode)モデルの計算値はプラズマ中心において実験値よりかなり高くなった。

論文

Fast ELM dynamics in JT-60U

Chankin, A. V.; 朝倉 伸幸; 福田 武司; 諫山 明彦; 鎌田 裕; 三浦 幸俊; 大山 直幸; 竹治 智; 竹永 秀信

Nuclear Fusion, 42(6), p.733 - 742, 2002/06

 被引用回数:21 パーセンタイル:55.84(Physics, Fluids & Plasmas)

ELM時のD$$_{alpha}$$光と線平均密度の振る舞いを解析した。ELMによりD$$_{alpha}$$光強度が5-20$$mu$$秒で速く立ち上がる場合には、その変化が内側と外側のダイバータ部で同時に起こっている。これは、ELMで吐き出された熱がSOLを高速で移動してダイバータ部でプラズマ・壁相互作用を起こしているからである。そのため、線平均密度は、いったん上昇してから減少している。一方、D$$_{alpha}$$光の立ち上がりがゆっくりしてる場合には、熱より粒子のSOL輸送でダイバータ部D$$_{alpha}$$光の変化が決められている(前者と比較してゆっくり起こる)。

論文

ECRF experiments for local heating and current drive by fundamental O-mode launch from the low-field side on JT-60U

池田 佳隆; 井手 俊介; 鈴木 隆博; 春日井 敦; 高橋 幸司; 梶原 健; 諫山 明彦; 及川 聡洋; 濱松 清隆; 鎌田 裕; et al.

Nuclear Fusion, 42(4), p.375 - 382, 2002/04

 被引用回数:28 パーセンタイル:65.15(Physics, Fluids & Plasmas)

JT-60では、局所的な加熱/電流駆動の有効性を調べるために、電子サイクロトロン波帯による実験を進めている。入射法式は、ITERで局所電流駆動方式として提案されている弱磁場からの基本波のOモード針入射方式である。周波数は110GHzであり、大電力発振管3本により、入射電力1.5MWまでの実験を行った。中心部を局所加熱することで、中心ピークの非常に強い電子温度分布を得、最高電子温度は15keV以上に達した。また熱輸送障壁内部に局所的な入熱を行うことで熱輸送障壁内部の熱輸送の変化を直接的に観測した。さらにMSE測定により、電子サイクロトロン波による局所的な駆動電流を定量評価し、理論予想とほぼ合っていることを明らかにした。

論文

Correlation between core and pedestal temperatures in JT-60U; Experiment and modeling

Mikkelsen, D. R.*; 白井 浩; 朝倉 伸幸; 藤田 隆明; 福田 武司; 波多江 仰紀; 井手 俊介; 諫山 明彦; 鎌田 裕; 河野 康則; et al.

IAEA-CN-77 (CD-ROM), 5 Pages, 2001/05

JT-60UのELMy Hモードプラズマにおける熱輸送の「硬直性」(中心温度と周辺温度の関連性)の研究を行った。同じ加熱パワーでも周辺温度が30$$sim$$80%増加すると、中心温度は10$$sim$$70%増加した。また、周辺温度がほぼ同じ場合には、45%の加熱パワーの増加(密度が12%増大)に対して温度分布の変化は少なかった。データ解析の結果、プラズマ周辺部では硬直性は比較的緩く、プラズマ中心部では硬直性は比較的強い傾向を得た。加熱分布を中心加熱と周辺加熱で比較した場合、中心加熱はプラズマ小半径の1/2より内側の領域で加熱パワーが周辺加熱のそれより60%多いのにもかかわらず、中心温度の差は小さかった。輸送モデルを用いた温度分布の予測計測と実験データとの比較の結果、RLWB(Rebut-Lallia-Watlkins-Boucher)モデル及び、IFS/PPPLモデルの計算結果は実験値と一致したが、MM(Multimodel)モデルの計算結果は実験値よりかなり高くなった。

論文

Stability of E$$times$$B zonal flow in electron temperature gradient driven turbulence

井戸村 泰宏; 若谷 誠宏*; 徳田 伸二

Physics of Plasmas, 7(9), p.3551 - 3566, 2000/09

 被引用回数:55 パーセンタイル:82.38(Physics, Fluids & Plasmas)

ジャイロ運動論的有限要素PICコードを用いて、負磁気シア・トカマクをモデル化したスラブ配位における電子温度勾配駆動乱流を調べた。シミュレーションからq$$_{min}$$面の両側の磁気シアが有限の領域において準定常なEr$$times$$B帯状流が生成され、電子熱輸送が大幅に減少することを見いだした。K-H(ケルビン-ヘルムホルツ)モードの安定性解析から、準定常なEr$$times$$B帯状流の流速分布は、K-Hモードに対して安定化効果をもつq分布及び磁気シアと密接に関係していることが示された。q分布を磁気シアが弱まる側に変化させることにより、K-Hモードは準定常なEr$$times$$B帯状流に対して不安定になり、磁気シアの弱い領域においてEr$$times$$B帯状流は減衰する。この結果はK-Hモードの安定性を介して磁気シアによりEr$$times$$B帯状流を制御できる可能性を示している。

論文

摩擦損失低減面の探索と主流乱れについて

秋野 詔夫; 久保 真治; 高瀬 和之; 日野 竜太郎; Choi, K.*

日本機械学会流体工学部門講演会2000講演論文集 (CD-ROM), 4 Pages, 2000/00

乱流摩擦抵抗の低減は、省エネルギー技術として重要な課題である。リブレットなどの受動的な低減技術の効果は最大で8%程度である。Thom効果や振動面では50%近い低減効果が得られているが、このような能動的な方法には拡散消耗や実機に組み込むうえでの課題がある。そこで、われわれはより大きな10%を越える低減効果を生み出す受動的乱流摩擦低減面を見いだすことを目的として、試行錯誤的探索実験を行った。本研究では、矩形断面流路に被測定表面を取り付け、水を作動流体とし、流路に沿う圧力降下を測定して乱流摩擦抵抗を評価した。平滑表面で装置及び測定手法を確認し、リブレット面で従来方法の追試を行った。新しい表面として、改良縦リブ付きd型粗面、アザラシ毛皮面、及び、ジクザクリブレット面の測定を行い、それぞれ低減効果を有することを示した。特に、ジクザクリブレットでは10%を上回る低減効果を見いだした。また、低減効果の発現と流路中心部の乱れ強さの間に相関性があることを見いだした。

論文

Monte Carlo simulation of particle and heat transport in internal transport barrier

濱松 清隆; 滝塚 知典; 白井 浩; 岸本 泰明; C.S.Chang*

Europhysics Conference Abstracts (CD-ROM), 23J, p.421 - 424, 1999/00

内部輸送障壁の特徴は密度・温度の空間変化がイオンのバナナ軌道の幅程度であること、径方向電場が形成されていることである。この状況は、従来の新古典輸送理論の適応範囲を大きく逸脱している。また、JT-60では輸送障壁が準定常的に維持されている。本研究では、準定常な輸送障壁近傍でのイオンの粒子・エネルギー輸送特性をモンテカルロ・シミュレートにより解析した。具体的には、OFMCコードを用いて粒子・熱パルスの伝播をシミュレートし、拡散係数と対流係数を評価した。解析の結果は、電場がない場合は、急峻な密度・温度勾配が粒子・エネルギーの外向きの流れを誘起すること、電場がこの流れを内向きに逆転させ、同時に拡散係数を低減することを示した。

論文

Reduced transport and E$$_{R}$$ shearing in improved confinement regimes in JT-60U

白井 浩; 菊池 満; 滝塚 知典; 藤田 隆明; 小出 芳彦; Rewoldt, G.*; Mikkelsen, D. R.*; Budny, R.*; Tang, W. M.*; 岸本 泰明; et al.

Fusion Energy 1998, 2, p.405 - 412, 1999/00

JT-60Uの中心閉じ込め改善プラズマにおける巨視的閉じ込め特性及び局所輸送特性を径電場シア形成の観点から研究した。JT-60の内部輸送障壁(ITB)は、その圧力分布から大きく「パラボラ型ITB」と「箱形ITB」に分類することができる。パラボラ型ITBでは、プラズマ中心領域全体で熱輸送係数は軽減されるが、径電場シアは弱い。一方、箱型ITBでは薄い内部輸送障壁層において非常に強い径電場シアが形成され、熱拡散係数は新古典拡散程度まで減少する。内部輸送障壁層において径電場シアにより生じるE$$times$$Bフローシアの強さは、微視的不安定性の成長を十分抑制しうる。Lモード閉じ込めとHモード閉じ込めが繰り返し起こる高イオンモードプラズマにおいて、熱輸送係数が径電場シアに依存し、強い径電場シアにより熱輸送係数が軽減されることを明らかにした。

論文

Particle and heat transports in the scrape-off layer of JFT-2M tokamak

津島 晴*; 上原 和也; 雨宮 宏*

Journal of Plasma and Fusion Research SERIES, Vol.2, p.81 - 84, 1999/00

JFT-2Mのスクレイプオフ層では、新型の2つのダブルプローブを用いてイオン温度が測定され、通常のラングミュアプローブにより密度と電子温度を測定しているが、これらの諸量はいずれも指数関数的に減少する結果を得ている。これらの値を用いて、スクレイプオフ層の粒子熱輸送係数を求めた。今回の成果は、従来無視していた、中性粒子によるソース項を正確に取り入れることによって輸送モデルを見直し、粒子・熱輸送係数を修正した。その結果リミター端でのT$$_{i}$$=80eV,T$$_{e}$$=6eVの時の粒子拡散係数D$$_{bot}$$=0.6~0.7m$$^{2}$$/s、電子熱拡散係数$$chi$$$$_{bot(e)}$$=2.0~2.7m$$^{2}$$/s、イオン熱拡散係数$$chi$$$$_{bot(i)}$$=2.3~2.5m$$^{2}$$/sという値が得られた。この値は、ボーム拡散係数の数倍の値となっている。

論文

Self-organized critical gradient transport and shear flow effects for the ion temperature gradient mode in toroidal plasmas

岸本 泰明; 田島 俊樹*; LeBrun, M. J.*; W.Horton*; J.Y.Kim*; J.Q.Dong*; F.L.Waelbroeck*; 徳田 伸二; 川野辺 満*; 福田 武司

IAEA-CN-60/D-10, 0, p.299 - 307, 1996/00

トロイダルイオン温度勾配(ITG)によって引き起こされる非局所的な乱流がプラズマの緩和と輸送に強い制約を与え、そして緩和状態を臨界安定の近傍(しかしわずか不安定側)に位置させることが明らかになった。このような顕著な現象によって特徴づけられる輸送過程が、揺動エネルギーと温度勾配に対する動的方程式によって記述される臨界勾配モデルを用いて調べられた。そのモデルはプラズマのシアー流がない場合にはボーム型の熱拡散と外部加熱のピーク度依存性を持つL-モードスケーリングを導く。またプラズマのポロイダルシアー流が存在する場合には径方向に結合したトロイダルモードがより小さなポテンシャル構造に崩壊し、ボーム様からジャイロボーム様の輸送に変化することを示している。

論文

マイクロカプセル化相変化物質スラリー熱媒体,2; 粒径と相変化挙動

秋野 詔夫; 高瀬 和之; 久保 真治; 長島 昭*; 鷺谷 昭二郎*; 中西 真行*

第31回日本伝熱シンポジウム講演論文集, 0, p.589 - 591, 1994/00

相変化物質(PCM)の大きな潜熱を熱輸送に利用することをねらいとして、PCMをマイクロカプセル(MC)化技術によって独立・安定な微粒子とし、低蒸気圧・低粘性の液体中に分散させ、高熱輸送密度・低運動圧力・低消費動力を特徴とするスラリー状熱媒体の開発を進めている。開発課題は、耐熱性・耐久性に富むMC化粒子と長期安定なスラリーの開発、熱物性データの整備、伝熱・流動特性の解明、利用技術の確立等である。本報告は、試作したMC化粒子及びスラリーの融点・凝固点と粒子径、PCMとMC物質組合わせの関係を、示差走査熱量計を用いて測定した結果を述べるものである。成果は、融点は一定値であったが、凝固点は粒径・乾燥/湿潤状態・PCM物質・MC物質等の影響を受け、過冷却現象を生じることを見い出した。さらに、物質の組合わせによって、過冷却を回避できる可能性があることを示した。

論文

Gas puff modulation experiments on JT-60U

永島 圭介; 逆井 章; 福田 武司

Nuclear Fusion, 33(11), p.1677 - 1683, 1993/00

 被引用回数:23 パーセンタイル:61.25(Physics, Fluids & Plasmas)

JT-60Uにおいて、ガスパフの入射を正弦波状に変動させることによって、プラズマ密度及び温度の変動を生じさせ、この変化からプラズマでの粒子及び熱の輸送特性を評価する実験を行なった。密度変動の解析から得られた粒子拡散係数は、プラズマの中心領域で0.2m$$^{2}$$/s、周辺領域で0.8m$$^{2}$$/s程度の値であった。また、密度変動にともなう温度変動を解析することにより、電子系の熱輸送を評価した。電子の熱拡散係数と粒子拡散係数の比は5から10程度の値であることが分った。こうした輸送係数の評価はトカマクプラズマにおける異常輸送の解明に向けて、重要な課題であり、より詳細な実験解析が望まれる。

論文

Control of heat transport in heat pipes by magnetic fields

上野 照剛*; 岩木 直*; 田爪 圀利*; 荒 克之

Journal of Applied Physics, 69(8), p.4925 - 4927, 1991/04

 被引用回数:5 パーセンタイル:34.21(Physics, Applied)

大気中におけるガス流が磁場によって抑止されることが知られている。これは大気中酵素の常磁性により磁気カーテンが形成されるからである。この効果を、ヒートパイプ中の熱輸送制御に応用してみた。実験に用いたヒートパイプは外径20mm$$times$$長さ500mmのステンレスパイプに酵素を封入したものである。この上部を液体窒素中にステップ的に入れると、室温にさらしていた下端部は2分後に-105K/minの速度で冷却しはじめた。同じ実験を、ヒートパイプの中間に約1Tの磁場をかけて行ったところ下端部の冷却開始は5分後となり、また冷却速度は-6K/minと低下した。これはステンレスパイプの金属部中の熱伝達による冷却で、ヒートパイプとしての作動が磁場によって抑止されたことを意味している。この結果は低温実験等における熱スイッチ装置として利用できよう。

報告書

核融合動力炉ブランケット・システムの技術的検討

東稔 達三; 関 昌弘; 湊 章男; 堀江 知義; 山本 孝*; 田中 義久*; 阿部 忠*; 渡部 隆*; 小林 武司; 佐藤 瓊介*; et al.

JAERI-M 87-017, 737 Pages, 1987/03

JAERI-M-87-017.pdf:16.73MB

本報告では、トカマク型DT炉の発電用増殖ブランケットシステム概念の代表的候補の比較評価の為に行なった技術検討結果について述べる。ブランケットには、(1)トリチウム燃料の自己供給,(2)In-Situのトリチウム連続回収と低いインベントリ、(3)高い発電効率を与える高温除熱、(4)高稼働率を与える信頼性の高い構造等が要求される。これらを満たすブランケットの性能は、構造材/増殖材/冷却材/中性子増倍材の選択によって支配される。これらの材料の組合わせの主要候補としてPCA/Li$$_{2}$$O/H$$_{2}$$O/Be,Mo-alloy/Li$$_{2}$$O/He/Be,Mo-alloy/LiAlO$$_{2}$$/He/Be,V-alloy/Li/Li/none,及びMo-alloy/Li/He/none を選んだ。ブランケット概念の相互比較評価は、トリチウム回収システム、冷却/発電系統、及び遠隔操作による分解組立てを考慮したト-ラス分割構成法も含めて総合的に検討を行なった。

論文

Particle and heat transport during lower hybrid heating in JFT-2 tokamak

上原 和也; 藤沢 登; 山本 巧; 今井 剛; 永島 孝

Journal of the Physical Society of Japan, 48(4), p.1333 - 1340, 1980/00

 被引用回数:14 パーセンタイル:70.74(Physics, Multidisciplinary)

JFT-2トカマクにおける低域混成加熱時の粒子及び熱輸送に関する幾つかの情報が得られた。スクレープオフ層のプラズマパラメーターから磁場を横切る粒子及び熱拡散計数が決定され、リミターと壁への粒子及び熱流束が併せて実験的に評価された。低域混成加熱は、効果的なイオン加熱が首尾よく達成されている時には、プラズマの閉じ込めに深刻な影響を与えないことが示された。

報告書

無衝突Drift-tearing Mode乱流による熱輸送

山中 馨*

JAERI-M 7314, 15 Pages, 1977/10

JAERI-M-7314.pdf:0.61MB

無衝突ドリフト・テアリング・モード乱流による熱の生成及び輸送について解析した。スラブ・モデルを用いsingular layerの内側に乱流状態を仮定した。準線形理論により速度速間内の拡散方程式を解き、電子の平衡分布関数の時間変化を調べた。分布関数はマックスウェル型からflat-top型に移行する。またこの変化による熱の生成率は大きい。熱生成率は温度勾配・数密度勾配により空間変化をうけるが温度勾配による効果はその勾配を緩和するように働く。一方、熱輸送では摂動をうけた磁力線が不均一性の方向へ曲がり磁力線沿いの熱伝導を不均一性の方向へガイドする機構を調べた。対流・拡散の二つの機構とも同程度に重要である。この二つの機構とも、温度勾配・密度勾配両方により引き起される。熱拡散係数はMHD領域のものよりも、線形段階では大きく、一例としてPLTの数値を用いると20倍程度となる。

口頭

Numerical analyses of core heat transport in plasmas with different toroidal rotation profiles in JT-60U

成田 絵美*; 本多 充; 林 伸彦; 浦野 創; 井手 俊介; 福田 武司*

no journal, , 

In long-pulse ELMy H-mode plasmas with parabolic type ITB plasmas, it has been found that the direction of toroidal rotation influences the internal transport barrier of the electron temperature: the gradient of the temperature becomes steeper with increasing rotation in the co direction with respect to the plasma current. These plasmas have the normal magnetic shear, and the radial electric field shear in the core region is weak. In this study, core heat transport in these plasmas is analyzed with the gyrokinetic code GS2. As a result of the linear calculations, the difference in the real frequencies is found. Using these linear calculation results, the ratio of electron heat flux to ion's ($$Q_mathrm{e}/Q_mathrm{i}$$) is estimated with a quasilinear transport model. This estimation shows that the ratio is lower in co-rotating plasma. This result agrees with experimental observation. The influence of the shear in toroidal rotation on the linear growth rates is also discussed.

21 件中 1件目~20件目を表示